インプラントの二次手術とは?一回法との違いをわかりやすく比較

インプラントの二次手術とは?一回法との違いをわかりやすく比較

東京都武蔵野市吉祥寺駅北口隣接のインプラント専門歯科「吉祥寺セントラルクリニック」です。

インプラント治療を検討する際、手術が1回で済む方法と2回必要な方法があることに疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、インプラントの二次手術(二回法)の具体的なプロセスや一回法との違い、それぞれのメリット・デメリットについて、分かりやすく解説します。

インプラントの「二次手術」とは?手術が2回必要な「二回法」のこと

インプラント治療における「二回法」とは、その名の通り、インプラントを埋入する外科手術を2回に分けて行う術式のことです。インプラントは通常、顎の骨に埋め込む人工歯根(インプラント体)、歯の土台となる連結部分(アバットメント)、そして人工の歯(上部構造)の3つのパーツから成り立っています。二回法では、最初にインプラント体を顎の骨に埋め込み、一度歯茎を完全に閉じて骨とインプラント体が結合するのを待ちます。その後、再び歯茎を切開して土台を取り付ける「二次手術」を行います。この2回目のステップがあるため、二回法と呼ばれます。

インプラントの二次手術(二回法)の治療の流れ

二回法は安全性を考慮して慎重にステップを踏むため、治療が段階的に進みます。具体的なプロセスは以下の通りです。

一次手術:インプラント体を顎の骨に埋め込む

局所麻酔を施した上で、歯茎を切開して顎の骨を露出させ、インプラント体を埋め込むための穴をドリルで開けます。インプラント体を骨の中にしっかりと埋入したあと、歯茎を完全に縫合して閉じます。これにより、インプラント体は外から見えない状態で、お口の中の細菌感染から守られます。

治癒期間:インプラントと骨が結合するのを待つ

一次手術のあと、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するのを待ちます。この期間を治癒期間と呼び、骨の状態や治療部位によって異なりますが、一般的には上顎で3ヶ月から6ヶ月、下顎で2ヶ月から3ヶ月程度が必要です。この期間中、日常生活は通常通り送ることができます。

二次手術:歯茎を切開し土台(アバットメント)を装着する

インプラント体と骨の結合が確認されたら、二次手術を行います。再び局所麻酔を行い、インプラント体が埋まっている部分の歯茎を少しだけ切開します。インプラント体の頭部を露出させ、そこに人工の歯を取り付けるための土台(アバットメント)を装着します。その後、土台の周囲の歯茎が治癒するのを1〜2週間ほど待ち、型取りを行って人工の歯を装着します。

二次手術は痛い?手術時間や術後の過ごし方について

2回目の手術と聞くと「また痛い思いをするのでは」と不安になるかもしれませんが、二次手術は一次手術に比べて非常に小さな処置で済みます。

手術時間と痛みについて

二次手術は、局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほぼありません。骨を削るような処置はなく、歯茎を少し切開して土台を取り付けるだけなので、1本あたり10分から30分程度で完了します。基本的には日帰りで受けられる治療です。

術後のダウンタイムと注意点

麻酔が切れた後に軽い鈍痛や腫れが生じることがありますが、通常は処方される痛み止めで十分にコントロールできる範囲であり、1日から3日程度で落ち着きます。術後24時間以内は、血流が良くなる行動を避ける必要があります。具体的には、熱い食べ物や飲み物の摂取、アルコールの飲酒、喫煙、激しい運動、長時間の入浴は控えてください。デスクワークなどの軽作業であれば、手術当日から仕事に復帰することも可能です。

二次手術にかかる費用は?

インプラント治療は原則として公的健康保険が適用されない自由診療です。治療費全体の相場は1本あたり30万円から50万円程度が目安となります。この総額の中に二次手術の費用が含まれていることが多いですが、歯科医院によっては、基本のインプラント治療費とは別に、二次手術の基本手数料として1本あたり15,000円前後の追加費用が発生する場合もあります。見積もりや治療契約の段階で、提示された金額に二次手術の費用が含まれているかを事前に確認しておくことが大切です。

比較してわかる!手術が1回で済む「一回法」とは?

一方の「一回法」は、文字通り外科手術を1回のみで行う治療法です。一回法では、インプラント体を顎の骨に埋め込む際に、土台(アバットメント)または仮の土台を同時に装着し、その頭部をはじめから歯茎の上に露出させた状態にします。そのため、骨と結合した後に歯茎を再び切開する必要がなく、2回目の手術を行わずに人工の歯を作る工程へと進むことができます。

一回法の治療の流れ

一回法では、局所麻酔を施したあと、歯茎を切開してインプラント体を骨に埋入します。このとき、インプラント体の先端(土台を取り付ける部分)が歯茎の上に出るように調節して設置するか、またはアバットメントをその場で装着します。その後、インプラント体が骨と結合するまでの数ヶ月間、頭部が露出した状態で過ごします。結合が確認されたら、改めて切開することなく、露出している土台の型取りを行い、人工の歯を製作して装着します。

一回法と二回法(二次手術)のメリット・デメリットを徹底比較

一回法と二回法には、それぞれ異なる特徴があり、お口の状態によって使い分けられます。

二回法(二次手術)のメリット・デメリット

伝統的で多くの実績がある二回法は、安全性を最優先したい場合に選ばれることが多い治療法です。

メリット:感染リスクが低く、骨が少ないケースにも対応しやすい

二回法の一番のメリットは、一次手術のあとに歯茎を完全に閉じてしまうため、お口の中の細菌がインプラントの埋入部位に侵入しにくく、感染リスクが極めて低い点です。また、顎の骨の量が不足しており、人工骨などを補う「骨造成」を同時に行う場合でも、歯茎を密閉できるため骨がしっかりと出来上がりやすく、幅広い症例に対応可能です。

デメリット:手術が2回必要で、治療期間が長くなる

デメリットはやはり、外科手術を2回受ける必要がある点です。身体的・精神的な負担が2度かかることに加え、1回目の手術後に骨と結合するのを待ち、さらに2回目の手術後に歯茎が治るのを待つ必要があるため、全体の治療期間が一回法に比べて長くなる傾向があります。

一回法のメリット・デメリット

一回法は治療ステップを簡略化できる現代的な方法ですが、相応の条件が求められます。

メリット:手術が1回で済み、身体的・精神的な負担が少ない

手術が1回で終了するため、麻酔やメスによる切開の負担が半分で済みます。また、2回目の手術を待つ必要がないため、通院回数を減らすことができ、治療全体の期間も短縮できます。最近では、歯茎を大きく切開せずに小さな穴を開けてインプラントを埋入する「フラップレスインプラント」と組み合わせて行われることもあり、この場合は術後の腫れや痛みをさらに抑えることができます。

デメリット:感染リスクがあり、適応できるケースが限られる

インプラント体の頭部が治癒期間中もずっとお口の中に露出しているため、二回法に比べると細菌感染のリスクがやや高くなります。また、顎の骨の厚みや硬さが十分にあり、インプラント体を埋め込んだ直後から強い固定力(初期固定)が得られる場合にしか適応できません。骨の量が少ない方や、全身疾患がある方には適さない場合があります。

【あなたはどっち?】一回法と二回法の選び方と適応ケース

どちらの治療法が適しているかは、患者様のご希望だけで決まるわけではなく、顎の骨の量や全身の健康状態などを考慮して、精密な診断のもとに決定されます。

二回法(二次手術)が推奨されるケース

二回法は、以下のようなケースで推奨されます。

  • 顎の骨の量が不足しており、インプラント埋入と同時に骨を増やす処置(骨造成)を行う場合
  • お口の中の衛生状態があまり良くなく、感染リスクをできる限り排除したい場合
  • 糖尿病などの全身疾患があり、傷口の治癒力に不安がある場合
  • インプラントをより安全かつ確実に骨と結合させたい場合

一回法が推奨されるケース

一回法が適応できるのは、以下のような条件を満たしている場合です。

  • 十分な顎の骨の量と硬さがあり、インプラントを埋め込んだ直後から強い固定力が得られる場合
  • お口の中が清潔に保たれており、感染症のリスクが低い場合
  • 仕事やライフスタイルの都合上、手術回数を減らし、できるだけ早く治療を完了させたい場合

また、顎の骨の条件が非常に良い場合、抜歯したその日にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」や、手術当日に仮歯まで装着する「即時荷重」といった高度な一回法が選択できることもあります。

骨が少ない場合は「骨造成」が必要になることも

歯を失ってから時間が経っている場合や、歯周病などで顎の骨が痩せてしまっている場合、そのままではインプラントを埋め込むことができません。その際は、人工骨などを用いて骨の厚みや高さを確保する「骨造成」を併用します。骨造成を行う場合は、傷口を完全に塞いで細菌から守りながら骨の再生を促す必要があるため、感染リスクの低い二回法が選択されます。骨造成によりインプラントがしっかりと固定され、長期的に安定した噛み心地が得られます。

手術への不安が強い方へ「静脈内鎮静法」という選択肢

外科手術に伴う痛みや緊張、特有の器具の音に対して強い恐怖心を持つ方もいらっしゃいます。そのような場合におすすめなのが「静脈内鎮静法」です。これは、腕の静脈から点滴で鎮静薬を注入する麻酔方法です。全身麻酔とは異なり意識は保たれますが、うとうとと居眠りをしているような、非常にリラックスした状態になります。不安や恐怖心が和らぐだけでなく、時間の経過が早く感じられ、健忘効果によって治療中の記憶がほとんど残らないのも特徴です。副作用のリスクが少なく安全性の高い方法とされています。点滴による麻酔の後は、しばらく眠気や足元のふらつきが残ることがあるため、院内で30分ほど休んでから帰宅する必要がありますが、手術の恐怖を克服するための有効な手段です。

インプラントの二次手術に関するよくある質問

インプラントの二次手術や治療方法に関して、多くの方が抱きやすい疑問にお答えします。

Q1. 二次手術はどのくらい大変ですか?

二次手術は、1回目の一次手術に比べると大幅に規模が小さい簡単な処置です。骨を削ることはなく、歯茎の表面をわずかに切開して土台を取り付けるだけなので、手術時間は1本あたり10〜30分程度です。局所麻酔がしっかりと効いた状態で行うため、治療中に痛みを感じることはありません。術後の痛みも軽微で、通常の痛み止めで対処できることがほとんどです。

Q2. 一回法と二回法で治療期間はどのくらい違いますか?

一般的な目安として、一回法の場合は手術から被せ物の装着まで約3〜4ヶ月程度で完了することが多いです。一方、二回法の場合は一次手術から骨の結合を待つ期間(上顎3〜6ヶ月、下顎2〜3ヶ月)があり、その後に二次手術を行ってさらに歯茎の治癒を待つため、全体で4〜8ヶ月程度かかるのが一般的です。骨造成を併用する場合は、さらに期間が延びることがあります。

Q3. 二次手術後の食事はどうすればよいですか?

二次手術直後、麻酔が切れるまではお口の中の感覚がなく、頬や舌を噛んで傷つけてしまう恐れがあるため、食事は控えてください。麻酔が切れた後は食事が可能ですが、術後数日間は手術した部位に負担をかけないよう、反対側の歯で噛むように心がけましょう。また、術後24時間以内は刺激物や非常に熱い食べ物は避け、おかゆやスープ、ゼリーなど柔らかく喉通りの良いものを選ぶと安心です。

Q4. インプラント治療は保険適用されますか?

インプラント治療は原則として公的健康保険が適用されない自費診療(自由診療)です。そのため、全額自己負担となります。ただし、生まれつきの広範な顎骨欠損や、事故や腫瘍などで顎の骨を大きく失ったケースなど、国が定めた非常に特殊な条件を満たし、かつ特定の施設基準を満たした大学病院等で治療を受ける場合に限り、保険が適用される例外的なケースもあります。一般的な虫歯や歯周病、加齢による歯の喪失に伴うインプラント治療は保険外となります。

まとめ:二次手術と一回法の違いを理解し、納得のいくインプラント治療を選びましょう

インプラント治療には、安全性を重視して確実にステップを踏む「二回法(二次手術あり)」と、身体的な負担や期間を抑える「一回法」があります。どちらが優れているというわけではなく、顎の骨の量、全身の健康状態、ライフスタイルによって最適な選択肢は異なります。骨が少ない場合などは二回法が確実な選択肢となりますし、十分な骨量があれば一回法で負担を最小限に抑えることも可能です。インプラントは適切な手入れと定期的なクリーニングや噛み合わせチェックを行うことで、10年、20年と長期にわたり使い続けることができます。治療を検討する際は、事前の精密な検査を丁寧に行い、それぞれの術式のメリットとデメリットを納得がいくまで説明してくれる、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

東京都武蔵野市吉祥寺駅北口隣接の歯医者・矯正歯科
吉祥寺セントラルクリニック
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-18 ジョージフォーラムビル5F
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東京インプラント治療専門ガイド

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